糸偏生活27 19.Jan.2020

イタリア旅行 フィレンツェ

フィレンツェでは 〝インフェルノツアー〟に参加しました。ダン・ブラウンの「ダヴィンチ・コード」は御覧になられた方も多いのでは。2006年公開でした。その後「天使と悪魔」「インフェルノ」と続き、3作品とも難しい映画評やキリスト教解釈は別にして エンターテイメントとして楽しめる映画でした。トム・ハンクス演じるラングドン教授が事件に巻き込まれて右往左往するパリやロンドン、ローマと同じく インフェルノはフィレンツェとイスタンブールが舞台。なのでツアーがあるのです。場所はフィレンツェのヴェッキオ宮殿。映画では画像の500人広間の天井裏を駆け回り、地図の間の秘密のドアから裏に抜けたり、映画を見てたらとても楽しめるツアーでした。映画と違って天井裏は張りだらけで走り回るのは不可能。セットを組んで撮影したそうです。大きな壁画が物語のキーワードになるのですが、1500年代初めフィレンツェ共和国は レオナルド・ダ・ヴィンチ と ミケランジェロに壁画を依頼したのですが 完成せず ジョルジョ・バザーリが彼らの描きかけの上から完成させた話はとても興味深いですね。科学の進歩で未完成の彼らの絵が見られる日が来るかもしれませんね。

イタリアのお土産で手芸好きの方に喜ばれるタッセル。

こちらもお土産で人気の「サンタマリアノッベラ」薬局。サンタマリア教会の中(入り口は外から)にある世界最古の薬局です。800年の歴史があるそうです。昔ここの薬剤師さんに「全く化粧品を使わない生活をしてるのですが…」と相談したら 石鹸をすすめてくれました。以来 ここの石鹸のファンです。

糸偏生活26 7.Jan.2020

イタリア フィレンツェの旅⑦ ミラノ編

友達が下調べしてくれてた 「HIGH TECH」へ 広くて 地下 2階もある大きな雑貨屋さん。

欧米人の好きな ハンティングトロフィーの 代用オブジェ。巣箱タイプは 段ボールにリバティプリントを貼って作れそうです。絶対 素敵になると思います。お子様の夏休みの宿題にいかがですか。

広くて見切れない雑貨の数々。全て御洒落。欲しい物ばかりです…懐具合いと 持って帰る重さと 最終 「どこに飾るの?」と自分に言い聞かせて諦めてばかりです。

今回 どこのレストランでも ほとんど パンは紙袋に入ってきました。

イタリアブランド   グッチ フェンディ プラダ トッズ ミュウミュウ フェラガモ マックスマーラ ボッテガべネタ ドルチェ&ガッパーナ アルマーニ ヴェルサーチ モンクレール 思いつくだけでも これだけありますが 私の好きなのは イルビゾンテ と フェリージ 上記のブランドに比べたら 価格はぐっとカジュアル。イルビゾンテはリバティとコラボしてました。

ミラノ中央駅 建築家フランク・ロイド・ライト(旧帝国ホテルの設計者)が 「世界一美しい鉄道駅」と称賛 リバティ様式やアールデコ等の混合様式。因みに 〝リバティ様式〟とは イタリアで 『スティルリバティ』と言われ アールヌーボーのこと。このリバティとは もちろんアーサー・ラセンビー・リバティが作り出したスタイルのことです。

ミラノの特徴の一つ 重厚な石造りの街並みをぬって走る 路面電車。

20年前 初イタリア旅行から帰ってすぐ 本屋さんで見つけた 『ヴェネチアの宿』美しいそしてわかりやすい日本語と丁寧な文章に魅了され 作者 須賀敦子さんの作品を読みあさりました。その中の『ミラノ霧の風景』に出てくるイタリア人のご主人の実家の鉄道官舎の描写が あまりにも私の育った風景とオーバーラップして ずしっと心の中に留まっていました。作品では 街中から電車に乗って街外れのお義母さんの家に行く様子が多く書かれて その様子は文面からも重たい どんよりとした空気が漂って来ます。世間的に言うと 須賀敦子さんは聖心女子大学を出たお嬢様だけど カトリックのクリスチャンでセマウル運動の実践者でも イタリア鉄道員の暮らしが貧乏と背中合わせで その貧乏から容易に抜け出せない と写った それがずっと気になっていました。このどれかの電車に乗れば 須賀敦子さんの鉄道官舎に行き当たるのだろうかと そんな思いで 線路の先を見ていました。

糸偏生活25 4.Jan.2020

イタリア フィレンツェの旅⑥ミラノ編

10・corso・como ミラノのセレクトショップ 1991年オープン お店ができた途端に周辺がミラノ一のオシャレ街になったと言われています。元イタリアンヴォーグやイタリアンエルの編集者だった カルラ・ソッツァーニの創業。30年前とは思えない モード過ぎる店内。

ミラノを訪れた世界中の バイヤー  デザイナー  モデルが必ず立ち寄るとも…

世界の コンセプトショップの先駆け とも  トルコの御守り「ナザールボンジュウ」みたいな 目玉模様がアイコン

本屋さんもあります。画集や写真集が豊富(イタリア語は分からないからそう思う 本はスルーです)

欧米でいつも感じること  金髪にはベルベットリボンが良く似合う。

2階にはギャラリー 両手が空かないと不安なので いつもリュックスタイルですが、今回は無かったけど、ロンドンのハロッズなど リュックを下ろすように言われるのは、後ろに注意出来ないからなのでしょうね。(電車内ではもちろん前にします)

カフェもオシャレです。パリの『Merci』より18年も前にオープンの コルソコモ とにかくモード過ぎるが災い?なのか 何度も閉店の危機に見舞われてるらしい。ミラノに行かれることがあったら 是非お勧めします。

糸偏生活24 1.Jan.2020

2020年 新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

愛宕山の今日、元旦の日の出。落語の演目でも有名ですが、眼下に一望の景色は素晴らしいと聞いています。愛宕山のお札は 火の神様への安全祈願のお札で 京都の台所には必ずと言っていいくらい貼ってあり とても身近なものです。登った人はご近所、知り合いの分も請け負っていただいて来てくれます。私も一度は経験してみたかったのですが、皆んなに止められます。登山と言うほど高い山ではないそうですが、中途くらいまでとっても急で、特にお正月と8月は流れがあって、登ってくる人、下山する人に邪魔にもなるらしい。京都では中学生で授業で登るそうです。画像は毎年 同級生と登ってるスタッフが撮ったものです。落語『愛宕山』は 桂米朝さん 古今亭志ん朝さんが好きです。

ここ十年 落語にはまって、おやすみ落語三昧でした。が 昨年はたと気づいたことがあります。この世の中楽しそうなことはいっぱいあって、ほとんどを知らずにいるのは勿体無い。2020年のキリのいい年から10年 1年ずつ色々経験してみる価値はあるのではないかと。自分で身体を動かすことは嫌いなので、フラダンスとか社交ダンス テニス…はありえないし、編み物 縫い物で 今でももっと時間が欲しいくらいなので、何か楽器とか 外国語、書道 絵画など 宿題のあるもダメ。受け身で楽しめるものが良い。歌舞伎 謡曲、仕舞 能 講談 オペラ バレエ…。その中では能が1番難しそう。なので今が1番若いことを考慮して、この1年 能 を何とかしてみようと思います。

年末に2冊 早速本を買って読んでみるもさっぱりわからない。(上右 下) 指南書 とか能の見方 とか これは初級編でその前の入門書が必要と 「能入門」を買い足して、今日新年、読み出しています。でも 難しい。来年には 『薪能』鑑賞を報告したいです。『能の見方』には 「知識を持つのは勝手ですが それ以上の美しいものがあり それに出会うことだけがお能を見ると言える」とありますが 本から入らないと不安な年齢です。