糸偏生活17 25.Dec.2019

クリスマスの映画と言えば、「ダイハード」 「ホームアローン」 「ブリジットジョーンズの日記」…挙げたらきりがありませんが、私はこの画像の2作品かな。

『ホワイトクリスマス』は ラブコメディミュージカルで観てて、ただただ楽しめる、歌とダンスは素晴らしい。アメリカが、大戦が終わってベトナム戦争に突入までの短い ある意味アメリカらしい時代を映した映画。

『クリスマス・キャロル』(1970年)は英国文学の名作、チャールズ・ディケンズの原作 1843年出版。(と言うことは なんとリバティ氏が生まれた年)主役のスクルージ役は アルバート・フィーニー。大好きな役者さんです。『いつも2人で』で オードリー・ヘップバーンの相手役。オードリーの相手役としてはあまりぱっとしなかったらしいが、1974年版『オリエント急行殺人事件』でのポアロ役はこのスクルージの老け役の演技が認められて掴んだ役です。

先日ご紹介した『名探偵ポアロ』には 〝ポアロのクリスマス〟があってミスレモンもジャップ警部もいないクリスマスをチョコレートと本で楽しもうとしている矢先 事件に巻き込まれる話。〝盗まれたロイヤルルビー〟ではポアロさんもクリスマスプディング作りをお手伝い。『シャーロックホームズの冒険』でも〝青い紅玉〟でクリスマスを祝うシーンが。でも『ミスマープル』では クリスマスシーンが思い当たらない。

今夜は いただいたシトーレンとクリスマスティーで、どちらを観ようかな。

糸偏生活13 14.Dec.2019

最近 また 『ミス・マープル 』のDVDを見直しています。お家映画は 一週間に3本くらいのレンタルで過ごしているのですが、その間に 自前のDVDを入れ込んだり、誰かに貸していただいたり と テレビはほぼDVD再生機と化しています。

グラナダTVの『シャーロック・ホームズ』 デビット・スーシェさんの 『名探偵ポアロ』 ジェーン・ヒクソンさんの 『ミス・マープル』

この3つのシリーズは時々急に見たくなるので、清水の舞台から飛び降り 骨折しそうになりながらも 揃えました。ここ1年くらいは シャーロック・ホームズだったのが 急に心変わりで 毎晩 ミスマープルで過ごしています。DVD見て 同じタイトルの文庫を読んで…ややこしい性格?ですね。

ミスマープルは 編物と園芸が趣味の初老の素人?探偵。今まで何人かの女優さんが演じてこられましたが 、画像のジェーン・ヒクソンさんが 私は一番好きです。ちょっと硬い感じがしますが、アガサクリスティーは 彼女がまだ若い頃 直接「あなたが年をとったら 演じて欲しい」と言われたそうです。

1930〜1976年に書かれた12作がDVD化されてますが 画像のシリーズの時代背景は全てが大戦後の1950年前後。当時のイギリスの生活風景やファッションが正しく描かれてストーリー以外も見るべきものが多くて 編物のシーンや編物に関しての会話、花や植物、食べ物など何回見ても発見があります。

このドラマで「素敵な模様 」を handsome pattern 、 ハンサムはgood looking と教えてもらった。 シードケーキとはスコーンと同じくらい愛される紅茶のお供でキャラウェイシードだけのバターケーキのことで、本物と偽物がある。うずらは食べたことあるけど 「宝くじに当たったような大金が入ったら 山うずらを一匹丸ごと食べたい 」とミスマープル。「山うずら」ってどんな味なの?…セリフの全てが面白い。

シャーロックホームズの時代は リバティ商会が軌道に乗り国内外に支店を開いた頃(パリ支店1890年) 。 ポアロさんは1930年代 タナローンが発売された頃 。 ミスマープルの時代はタナローンが一般の人々に浸透した頃 。

19世紀〜20世紀のイギリスものを リバティと結びつけて見てしまうのは楽しい職業病です。