トランテアン HP が出来ました

トランテアンのホームページが出来ました。去年の夏 突然のシャットダウンで 目の前真っ暗。半年くらいはボーっとしてましたが、お電話でお問い合わせくださるお客様が多く、自分達でなんとかしようと一念発起、そしてお手伝いくださる方も見つかって(というよりは 金の斧の女神ように 出現して との表現がぴったりなくらいでした)アドバイスを受けながら、スタッフが頑張りました。出来あがった昨日は 皆んなでコーヒーで乾杯。

お買い物できるのは キット数点ですが、徐々にアイテムを増やしていきたいと思っています。それと、生地はまだ販売出来る状態ではありませんので、模様帳としてご覧下さいませ。

このブログ『糸偏生活』は 今まで通りトランテアンの出来事やriekoの好きなもの好きなことを綴っていきます。お付き合いいただけたら嬉しいです。

よろしくお願いいたします。

昨年から少しずつではありますが、編み物のお仕事もさせていただいています。画像は『毛糸だま』vol.187 秋号    Basic ×Basic の1ページ  使用糸はPuppy毛糸のKid Mohair fine 半袖セーターは130g (二本どり)カーディガンは295g(三本どり)とても軽く上がってます。数本どりにしたことで空気をいっぱい含んで暖かさも抜群です。キッドモヘアファインは色数も28色と豊富なので きっとお好みの色が見つかるはず。長く楽しんでいただけることと思います。

最近 YouTubeで朗読やラジオドラマを聞きながら手を動かすのを楽しんでます。動画はながら仕事はちょっと難しいのでもっぱら聞く専門です。今夏 はまったのが「NHK FM青春アドベンチャー」1時間〜2時間超の長編で時間が過ぎるのがあっという間です。          そこで知った谷山浩子さん。私世代には大変懐かしいお名前。50年前 人気だった〝ステージ101〟をご存知ですか?その一員でもあった彼女が本を書いていらっしゃるなんてしりませんでした。30年近く前のラジオドラマだそうですが

「悲しみの時計少女」

タイトルに惹かれて聴き始め 引き込まれました。何回もリピートして聞いて 本まで探して入手。1991年出版とあります。帯の綾辻行人さんの書評通り 日本の不思議の国のアリス ミステリーと思いました。ティム・バートン監督 是非映画にして下さいな。

今の時代 50年前の映像が見れちゃうの、ちょっと怖い感じもしますね。ステージ101の映像があったのには懐かしいやら 嬉しいやら。人気を分けていた 田中星児さんと塩見大治郎さん 今見ると エッ 結構おじさん…ゴメンなさい。自分の事はさておいてます。

「涙をこえて」「怪獣のバラード」歌えます。

糸偏生活27 19.Jan.2020

イタリア旅行 フィレンツェ

フィレンツェでは 〝インフェルノツアー〟に参加しました。ダン・ブラウンの「ダヴィンチ・コード」は御覧になられた方も多いのでは。2006年公開でした。その後「天使と悪魔」「インフェルノ」と続き、3作品とも難しい映画評やキリスト教解釈は別にして エンターテイメントとして楽しめる映画でした。トム・ハンクス演じるラングドン教授が事件に巻き込まれて右往左往するパリやロンドン、ローマと同じく インフェルノはフィレンツェとイスタンブールが舞台。なのでツアーがあるのです。場所はフィレンツェのヴェッキオ宮殿。映画では画像の500人広間の天井裏を駆け回り、地図の間の秘密のドアから裏に抜けたり、映画を見てたらとても楽しめるツアーでした。映画と違って天井裏は張りだらけで走り回るのは不可能。セットを組んで撮影したそうです。大きな壁画が物語のキーワードになるのですが、1500年代初めフィレンツェ共和国は レオナルド・ダ・ヴィンチ と ミケランジェロに壁画を依頼したのですが 完成せず ジョルジョ・バザーリが彼らの描きかけの上から完成させた話はとても興味深いですね。科学の進歩で未完成の彼らの絵が見られる日が来るかもしれませんね。

イタリアのお土産で手芸好きの方に喜ばれるタッセル。

こちらもお土産で人気の「サンタマリアノッベラ」薬局。サンタマリア教会の中(入り口は外から)にある世界最古の薬局です。800年の歴史があるそうです。昔ここの薬剤師さんに「全く化粧品を使わない生活をしてるのですが…」と相談したら 石鹸をすすめてくれました。以来 ここの石鹸のファンです。

糸偏生活26 7.Jan.2020

イタリア フィレンツェの旅⑦ ミラノ編

友達が下調べしてくれてた 「HIGH TECH」へ 広くて 地下 2階もある大きな雑貨屋さん。

欧米人の好きな ハンティングトロフィーの 代用オブジェ。巣箱タイプは 段ボールにリバティプリントを貼って作れそうです。絶対 素敵になると思います。お子様の夏休みの宿題にいかがですか。

広くて見切れない雑貨の数々。全て御洒落。欲しい物ばかりです…懐具合いと 持って帰る重さと 最終 「どこに飾るの?」と自分に言い聞かせて諦めてばかりです。

今回 どこのレストランでも ほとんど パンは紙袋に入ってきました。

イタリアブランド   グッチ フェンディ プラダ トッズ ミュウミュウ フェラガモ マックスマーラ ボッテガべネタ ドルチェ&ガッパーナ アルマーニ ヴェルサーチ モンクレール 思いつくだけでも これだけありますが 私の好きなのは イルビゾンテ と フェリージ 上記のブランドに比べたら 価格はぐっとカジュアル。イルビゾンテはリバティとコラボしてました。

ミラノ中央駅 建築家フランク・ロイド・ライト(旧帝国ホテルの設計者)が 「世界一美しい鉄道駅」と称賛 リバティ様式やアールデコ等の混合様式。因みに 〝リバティ様式〟とは イタリアで 『スティルリバティ』と言われ アールヌーボーのこと。このリバティとは もちろんアーサー・ラセンビー・リバティが作り出したスタイルのことです。

ミラノの特徴の一つ 重厚な石造りの街並みをぬって走る 路面電車。

20年前 初イタリア旅行から帰ってすぐ 本屋さんで見つけた 『ヴェネチアの宿』美しいそしてわかりやすい日本語と丁寧な文章に魅了され 作者 須賀敦子さんの作品を読みあさりました。その中の『ミラノ霧の風景』に出てくるイタリア人のご主人の実家の鉄道官舎の描写が あまりにも私の育った風景とオーバーラップして ずしっと心の中に留まっていました。作品では 街中から電車に乗って街外れのお義母さんの家に行く様子が多く書かれて その様子は文面からも重たい どんよりとした空気が漂って来ます。世間的に言うと 須賀敦子さんは聖心女子大学を出たお嬢様だけど カトリックのクリスチャンでセマウル運動の実践者でも イタリア鉄道員の暮らしが貧乏と背中合わせで その貧乏から容易に抜け出せない と写った それがずっと気になっていました。このどれかの電車に乗れば 須賀敦子さんの鉄道官舎に行き当たるのだろうかと そんな思いで 線路の先を見ていました。

糸偏生活25 4.Jan.2020

イタリア フィレンツェの旅⑥ミラノ編

10・corso・como ミラノのセレクトショップ 1991年オープン お店ができた途端に周辺がミラノ一のオシャレ街になったと言われています。元イタリアンヴォーグやイタリアンエルの編集者だった カルラ・ソッツァーニの創業。30年前とは思えない モード過ぎる店内。

ミラノを訪れた世界中の バイヤー  デザイナー  モデルが必ず立ち寄るとも…

世界の コンセプトショップの先駆け とも  トルコの御守り「ナザールボンジュウ」みたいな 目玉模様がアイコン

本屋さんもあります。画集や写真集が豊富(イタリア語は分からないからそう思う 本はスルーです)

欧米でいつも感じること  金髪にはベルベットリボンが良く似合う。

2階にはギャラリー 両手が空かないと不安なので いつもリュックスタイルですが、今回は無かったけど、ロンドンのハロッズなど リュックを下ろすように言われるのは、後ろに注意出来ないからなのでしょうね。(電車内ではもちろん前にします)

カフェもオシャレです。パリの『Merci』より18年も前にオープンの コルソコモ とにかくモード過ぎるが災い?なのか 何度も閉店の危機に見舞われてるらしい。ミラノに行かれることがあったら 是非お勧めします。

糸偏生活24 1.Jan.2020

2020年 新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

愛宕山の今日、元旦の日の出。落語の演目でも有名ですが、眼下に一望の景色は素晴らしいと聞いています。愛宕山のお札は 火の神様への安全祈願のお札で 京都の台所には必ずと言っていいくらい貼ってあり とても身近なものです。登った人はご近所、知り合いの分も請け負っていただいて来てくれます。私も一度は経験してみたかったのですが、皆んなに止められます。登山と言うほど高い山ではないそうですが、中途くらいまでとっても急で、特にお正月と8月は流れがあって、登ってくる人、下山する人に邪魔にもなるらしい。京都では中学生で授業で登るそうです。画像は毎年 同級生と登ってるスタッフが撮ったものです。落語『愛宕山』は 桂米朝さん 古今亭志ん朝さんが好きです。

ここ十年 落語にはまって、おやすみ落語三昧でした。が 昨年はたと気づいたことがあります。この世の中楽しそうなことはいっぱいあって、ほとんどを知らずにいるのは勿体無い。2020年のキリのいい年から10年 1年ずつ色々経験してみる価値はあるのではないかと。自分で身体を動かすことは嫌いなので、フラダンスとか社交ダンス テニス…はありえないし、編み物 縫い物で 今でももっと時間が欲しいくらいなので、何か楽器とか 外国語、書道 絵画など 宿題のあるもダメ。受け身で楽しめるものが良い。歌舞伎 謡曲、仕舞 能 講談 オペラ バレエ…。その中では能が1番難しそう。なので今が1番若いことを考慮して、この1年 能 を何とかしてみようと思います。

年末に2冊 早速本を買って読んでみるもさっぱりわからない。(上右 下) 指南書 とか能の見方 とか これは初級編でその前の入門書が必要と 「能入門」を買い足して、今日新年、読み出しています。でも 難しい。来年には 『薪能』鑑賞を報告したいです。『能の見方』には 「知識を持つのは勝手ですが それ以上の美しいものがあり それに出会うことだけがお能を見ると言える」とありますが 本から入らないと不安な年齢です。

糸偏生活23 30.Dec.2019

2019大晦日

12/28日 恒例 トランテアン忘年会 大鍋2個いっぱいの おでん(関東炊き) 差し入れのお酒やおつまみ、riekoの友達は 1人一品持ち寄りで と言っても参加者は20〜30人 ご近所のお客様達。一品の量は半端ないです。夕方6時ごろから 参加 退出 自由 日にちは変わって1時半まで 楽しいですよ。

12/30日はお餅つき。これまたお客様の若い方々に声かけしてお手伝いをお願い。皆んなで作って その場で おろし餅や きな粉 たらこ餅 …少しづつですがお土産も出来ました。丸餅の上にポチっと小さなお餅がのっかってるのは〝星付きさん〟と言って京都独特のもの。水回り、おくどさん にお供えします。

HPのトラブルでどうなるんだろうと不安でしたが、先ずはブログだけでも再開出来てホッとしております。通販も来年の早くにはオープン出来るよう頑張ります。

今年も大勢のお客様に来ていただき 本当に有り難く感謝でいっぱいです。ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。

皆様にとりまして2020年 良き年でありますよう心よりお祈り申し上げます。

糸偏生活22 30.Dec.2019

イタリア  フィレンツェの旅⑤ミラノ編

ダビンチの『最後の晩餐』を見に ミラノへ

フィレンツェ サンタマリアノッベラ駅(SMN)からミラノ中央駅まで イタリア高速列車にのりました。フレッチャロッサ(赤い矢)と呼ばれて人気の画像の車両はイタロ(イタリア高速列車)がフィアットの出資と言うこともあり 〝フェラーリ特急〟との愛称で鉄道ファンに親しまれているそうです。

ミラノは 『ファッションとデザインの街』として世界的に有名で、大きなプレタポルテコレクションの中でもパリと並び称される都市。そのミラノにイタリア初のユニクロがオープン。高級感あふれる店内は 上桂近所のユニクロとは雰囲気が違います。何より凄いと思ったのは、スタッフの皆さんが モデルさんのようにユニクロの服を自由に着こなしていらして、背の高さの違いや スリムだったり少し太めだったり…体型は色々でも、大いに 着こなしの参考になります。スタイリッシュでキビキビと動き回るスタッフさん達、素敵でした。

上の画像3枚は ミラノにあるスタバの高級店「リザーブ・ロースタリー」 シアトル、上海に次いでオープン。今年東京にオープンしましたね。店内 映画『チャーリーとチョコレート工場』のようです。デザインもグッズもメニューも豊富で、遊園地に来たみたいで、初めてだったのとミラノと言うこともあって、リザーブ=プレミアムなコーヒーをゆっくり味わうには至りませんでした。でも 凄い!

糸偏生活21 29.Dec.2019

イタリア フィレンツェの旅④

〝L’Arte de’ciomp〟「チョンピの芸術」という名前のお店。チョンピとは 1378年 不平等な階級制度を不満とし 立ち上がった労働者階級のこと。

フィレンツェに住む若い手工芸家が集まり作ったお店には お土産やフィレンツェ旅行の記念になるひと味違った、お洒落な雑貨を買うことが出来ます。気軽に買えるポストカードや イタリア喜劇のプルチネッラやコロンビーナの木彫りの小さな人形、革小物など 欲しいものばかり。

お土産に買った ピノキオのトランプ。ピノキオがフィレンツェの名所を案内してくれます。小さなスタンドに入れ、時々入れ替えて楽しんだり、いっそ全部を並べて額装するか、悩みます。

糸偏生活20 28.Dec.2019

イタリア フィレンツェの旅③

フィレンツェ中央市場 「メルカート・チェントラーレ」は1872年に建てられた由緒ある屋内型市場です。錦市場に来られる観光客も皆さんとても楽しそうですが、その国の食材が豊富な様子はこちらも幸せ、生き生きとした気分になります。外観を撮るのを忘れたのですが 画像の光が差し込んでいる半円の窓が特徴です。1階は食材と飲食店 2階はフードコート(画像上)。久しぶりに大人の社会見学です。

世界三大料理は 中華 フランス トルコ料理だそうですがイタリア人にしたら 「メディチ家のカテリーナがフランス アンリ2世に嫁ぐ際 イタリアの料理人を連れていったのがフランス料理の始まりで、それまではフォーク ナイフ テーブルマナーも無かったのに」と言いたいよね。それで色々調べたら、〝新世界三大料理〟というのがあって、中華 イタリア 日本 だそうです。そうなるとインドも入れたい スペインも… 基本のトマトソースを考えるとメキシコも… 話は外れたけど 中央市場 楽しい!

こんな大きな生ハム1本 誰が買うの?と思いましたが、普通の家庭でも1〜2ヶ月で食べきるそうです。一抱えのチーズも同じらしい。

半調理食材もたくさんあって、真似してみたいものだらけ。豚ヘレに色々挟んでハーブトッピングしたものはオーブンに入れるだけなのに豪華。

マフィンなどケーキ系は1個ずつ買えるけど、ビスキュイは一袋の量が凄い。

2階のフードコートはコックさんがいる本格的なものからオープンサンドなど手軽なものまでメニューは豊富です。

食材屋さんには 黒い猫ちゃんの旗を掲げているお店も数軒あり日本への発送も安心でした。オリーブオイル、バルサミコ、レモンチェッロ、ワイン、トリュフペーストは送れました。

糸偏生活19 27.Dec.2019

イタリア フィレンツェの旅②

フィレンツェから シエナ→ワイナリー→サンジャミーノへの1日バス旅行に参加。あいにくのお天気でしたが、しっとりとした石畳みも趣きがあります。

2度目のイタリア 2度目のシエナですが、初めてのイタリアは20年前のこと。20歳若かったのに 当時のシエナの印象は〝高低差が激しく歩くのが精一杯〟今回同行の皆には「疲れたら1人でカフェで待ってます」と宣言して臨んだシエナでした。が ルートが違ったのでしょうか、お店をのぞいたり、建物を楽しんだりで カンポ広場に到着しました。自分もその1人なのに 勝手なもので 観光客で溢れていて出会うイタリア人がお土産屋さんの人のみ は少し寂しい…私は人が好きらしい。家並み 小径 城壁から望む遠くの景色 何処を切り取っても雑誌の表紙になるシエナです。京都に来られる観光客も同じ思いかもしれない。

シエナの中心  カンポ広場

ワイナリーで昼食。奈良漬けでも酔っぱらう、まったくアルコールを受け付けない体質なのに、友達はいける口が多く、オーストリアのドナウ川沿い、 ベートーベンハウスのワイナリー フランスは アルザスやディジョンのワイナリー等、ワイナリー経験は豊富かも。イタリアやフランスのお料理はワインのためにあると思う。ガスウォーターでも皆んなに付き合えるので 進んで参加してます。

サンジャミーノに着いたころには 日も暮れかかって、イタリア映画の中にいるようです。メイン通りは細く、高い石壁が迫って来ます。お店の入り口が小さく、店内のライトで浮き出る感じが美しいのは、余分な蛍光の街灯がいっさいないから、と気付きました。雪国とかは別として、アーケードが無いと夜空も美しい。Duomo Collega(参事会教会)の前の広場も 日本ならピカピカに灯り点けるんだろうな…