糸偏生活89.Dec.2019

冬の味 せこ蟹

京都の人が 冬の到来を感じる食べ物の一つに 画像の「せこ蟹」があります。「こっぺ」とも呼ばれています。トランテアンでも ご近所さん同士出会われると 「もう こっぺ食べた?」が挨拶のように交わされます。松葉蟹のメスで 普通全国的に食べられているのは オスだそうです。甲羅の幅が10㎝くらいの小さな蟹です。riekoは京都に来るまで知りませんでした。

美味しい と 面倒 どっちを取るか なんて野暮なことは考えられないほど 〝すごく美味しい〟と 皆さんおっしゃいます。

せこ蟹は メスなので 内子(甲羅に入っている)と外子(下部に盛られてる)が特に美味しい。甲羅の中身以外 いつもはガシガシと殻ごとかじるか、(脚の中身は贅沢にも食べないひともいる)お味噌汁に入れるか なのですが、近所の時々おじゃまする居酒屋さんに持ち込んで (全くの下戸です)さばいていただきました。美しいです!上桂にも 遂に 冬が来ました。

続糸偏生活 7 8.Dec.2019

2008年 10月25日 トランテアン初の 『移動手芸店』を開かせていただいた 「オルネドフォイユ」さんに行ってきました。東京青山から東急目黒線不動前に移転され初めての訪問でした。久し振りにオーナーにお会いして近況をお話し出来、あいかわらずの手芸好き男子ぶりが嬉しかったです。

続糸偏生活 6 7.Dec.2019

トランテアンソーイング教室は、受講される方に合わせた内容で進んで行きます。全く初めての方、縫うことは出来るけど 自分に合わせたパターンが引きたい方、ブラウスは縫えるけど、本格メンズシャツを縫ってみたい。玉縁ポケット、ファスナー付け… なるべくご希望に添えるようにお受けしております。ウエアだけでなく、バッグやポーチでもOKです。

今日は、ソーイングレッスン3回目のTさん。1回目は全くの初めてで ウェストゴムのヨークギャザースカートをタナローンで。2回目は同じデザインをエアリーコットで作りました。ミシンに少し慣れたところで今日の3回目。コーデュロイで作るジャンパースカート。

進むのは遅くても着実に縫えるようになりたい、とのTさんのご希望で、まだファスナー付けやボタンホールのあるデザインではないですが、ギャザーも綺麗、丁寧な縫いできちんとした1着になりました。

糸偏生活 5 6.Dec.2019

クリスマスの飾り付け

毎年 クリスマスシーズンになると出してくる、キリスト誕生のシーンの置物 『クレッシュ・ド・ノエル』。私の持ってるものは フランスで新年に食べる伝統菓子、ガレット・デ・ロワに入れるフェーブの一揃いです。ガレットに一つだけ入れたフェーブを引き当てた人がその日 一日中王様になれます。パリのレアールにある調理用具屋さんで見つけました。12月になるともう品切れになるし、あまり早い時期ではまだ販売されて無く、出会いはラッキーと言われました。3㎝足らずの小さな陶製ですが、キリスト誕生物語がすべて込められて、クリスチャンではないですが、楽しみな季節です。

今までのツリーが大きくなって店内に入れられなく、飾り方を変えてみました。大人になってもクリスマス飾りはワクワクします。レース糸でモチーフを編み、キーピングした物にビーズを付けて飾ってます。

「よみうりキルト時間」にエッセイと作品を連載しております。題して『リバティプリントと京都カフェ巡り』。画像はvol.21 2019冬、クリスマス特集号。次号は新年特集 12月25日発売です。書店ではなく読売新聞販売店かAmazon、トランテアンで購入していただけます。

糸偏生活4 5.Dec.2019

2019秋冬リバティプリント限定柄 〝ウィロビー・ミューズ〟

2019秋冬の柄のテーマ 『from London with love 』より詩人キーツと彼の恋人のストーリーから生まれた柄。

Willoughby Mews

キーツの恋人 ミス・ブローンのお気に入り猫 トッパーが、彼女のアクセサリー棚を襲撃したところを想像したデザイン。

ベレー帽を被りネックレスをした猫、サングラス、頭に羽、イヤリングをした猫。きっと猫達は 飼い主のいない間こんな遊びをしてるのかなぁ と 思わせる絵ですね。

動物柄が多いリバティプリントですが猫はあまり出会いません。英国では 犬派が多いのかしら…。

以前の糸偏生活でご紹介した スタッフの保護猫(2017、9月)がこんなに大きくなりました。時々私の猫保育園にお泊りに来ます。ピュアリーのお腹に乗って遊んでいた姿を思い出します。スタッフは猫の健康のため、食事時間や量を凄く気遣ってますが、我保育園に来たら 勝手知ったるてんこ盛りのえさ場に真っしぐら、 直行です。でも絶対膝には乗らないのが少し寂しい。

糸偏生活

レイクオクタビア

2019秋冬のリバティプリント限定柄のテーマは、リバティ社の創業者アーサー・ラセンビィ・リバティの生涯をテーマにしたコレクションでした。彼は 冒険商人の先駆者の一人として、世界中の〝美〟を求め旅をし英国に紹介していました。英国装飾芸術、1800年代後半の耽美主義運動に与えた影響は計り知れません。もちろん日本にも来ております。

2019秋冬のコレクションの中で 最も気になった柄の一つが 画像の「Lake Octavia」レイクオクタビア。リバティ社のアーカイブに保管されていた作品からインスパイアされたものです。穏やかな水面を飛んでいるカワセミを満開のアイリスや芍薬、菊が取り囲んでいます。かれの姉妹の名前が付けられたこの柄にとても惹かれました。

この柄は私に 悠久の奈良の都大路をゆったりと行き交う様々な国から渡来した、知識階級層と大和の人々の交流をイメージさせます。その様子は雄大で美しくまさしく理想郷に近かったのではないでしょうか

その レイクオクタビアを使ってコラージュバックを作りました。コラージュバックはriekoにとってのキャンバスです。最初に感じたイメージをパッチワークという手法で差し色(他の柄のピース)を使ってより明確にするのが課題です。いわゆる絵の具代わりが そのピースです。

バッグのタイトル『 大和まほろば』

糸偏生活

マドモアゼル プリヴェ展

このところ 気になってた、インスタに流れてくるシャネルの 『マドモアゼル プリヴェ展』に 最終日の12月1日に行くことが出来ました。

パリ カンボン通り31番地(31…トランテアン 偶然の数字の一致)のシャネルのアパルトマンを訪れるような特別な体験を楽しむ展示会。

オートクチュールの手仕事をほんの10㎝程度の間近で見ることが出来、縫い目やギャザーのより方、ボタン付け 等など、ため息ばかり。毛足の長いベルベットの前ファスナー、きっと気付かなかった方もいらしたのではないでしょうか。

普通、オートクチュールの作品は 美術館で見るアーカイブ的なものでしか見る機会はなく、コレクションの招待状が手に入るわけもなく、生まれて初めての体験でした。私の〝宝くじが当たったらこうしたい〟の夢の一つに オートクチュールでのお仕立て体験がありますが、そもそも一見さんをメゾンが受けてくれることは絶対に無く一生オートクチュールの生のお仕事を見ることは無いと思ってました。

No.5の香水のワークショップに参加させていただき、記念のパネルスタンドに本物のシャネルマークのシーリングを押す体験をして、お土産にNo.5を染み込ませたセラミックの白いカメリアのブレスレットをいただきました。ボタンを集めたようなブレスレット、参考になります。

糸偏生活

英国2020春夏ピカデリーポプリン

ポプリンはタナローンより厚みがある平織綿100%

本来メンズシャツ用に開発されましたが

シャツだけでは勿体無いくらいのしなやかさとドレープ性の良さは抜群。シャツだけでなく、シフトドレスやクロップドパンツ等透けるのが気になるデザインにも最適です。

トランテアンではこの秋イースターコートを作りましたがフレアがとても綺麗に出て、阪急梅田のイベントで大好評でした。

裁断時の糸のほつれも無く、初心者向けの生地と思います。

150㎝幅も嬉しい。

クッションやエコバッグ、お座布団…

男性用にも使える柄と生地感です。

右から

Peach Blossom

Hebrides

Faith

Honour

ようこそ 糸偏生活に

続糸偏生活

お客様皆様へ

突然のアクシデントでトランテアンのHPが見られなくなり

皆さまには大変ご心配とご迷惑おかけいたしました。

多くの方にメールやお電話を頂戴して  本当にありがたく感謝致しております。

色々と手を尽くしましたが  復活の見込み無く

新しく一から出直すことになりました。

以前のようにはまだまだ程遠いですが、少しずつ前に進もうと思います。

今まで通りトランテアンHP、ブログをご覧いただけたら

嬉しいです。よろしくお願いいたします。

                                   トランテアン  玉村利恵子

今日12/1より  2020春夏限定柄の発売です。

今回のキャッチコピー

「from London with love 」

何世代にもわたりロンドンで繰り広げられた6つのラブストーリーからインスパイアされています。

主人公は王室からアーティスト、詩人…

幅広いクリエイティブなカップル達です。

このコレクションは愛に満ちた街へのリバティ社からのラブレターです。

画像は 2020春夏シルクデシン

シルクは縫いにくいのでは…とご不安になられる方もいらっしゃると思いますが、ファスナーやボタンホールの無いデザインをお選びになると大丈夫。

パフスリーブギャザーワンピース

プランドゥールワンピース

ベーシックノーカラーノースリーブワンピース

等がお勧めです。

先ずは、リバティシルクを試してみたい方には

135㎝幅30㎝でミニストールは如何ですか。

手縫いでも出来簡単です。プレゼントにも喜んでいただけるのでは…。